11月の第三木曜日


日付変更線とは

日付の更新の矛盾を防ぐために

地球の海上に設けられた、

ほぼ経度180度の地点を結ぶ理論上の線。






そして、

この日付変更のタイミングから

日本は

生産国である本家フランスよりも

だいぶ早くボジョレーヌーボーが味わえる国

なるのです。








こんにちは。

スターライト ソムリエの相場です。

本日は、前回の続き

『ボジョレーヌーボーについて』です。










古くから日本では

「初物七十五日」

などと言い

その季節に初めて収穫された食材を食すと

「福を呼び込み、長寿になる」

と言い伝えられ

初物は縁起が良い食べ物の1つと言われて来ました。








ですので

「世界で一番早く」

となれば

初物好きな日本人は放っておけません。





こうして

『世界で一番早くボジョレーヌーボーが飲める日本』

『世界で一番ボジョレーヌーボーを輸入する国』になったのです。







では、なぜ『解禁日』なるものがあるのでしょう。











その昔

ボジョレーヌーボーは

地元の人が収穫祭で飲む「地酒」でした。





その年のブドウで仕込んだ

フレッシュで果実味が強いワインということで

その人気はどんどん広まって行き

注目されるようになっていきました。







そうなると

どこよりも早く販売しようと

無理やり製品化した

粗悪なワインまで出回るようになってしまったのです。








これを重く見たフランス政府は

『解禁日』を設け

ボジョレーヌーボーの品質劣化を防いだんだそうです。







しかし

実は一番最初は

11月11日が解禁日だったんです。






それは

ボージョレ地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのが

だいたいこの日であったのと

さらにサン・マルタンの日という聖人の日でもあったため

だったのですが、






その後

解禁日が土、日にあたると売れ行きに影響が出る。

(フランスでは日曜日は殆どのレストランやワイン屋さんがお休みなので)

と、いう

大人の事情

現在の

『毎年11月の第三木曜日』に落ち着いたのです。







その年に収穫したブドウを使ったワインを飲むことで

その年のブドウの出来、不出来を計る目安になる。

なので、

ボジョレーヌーボーは世界中で飲まれている。







でも

本当にそれだけでしょうか。







時差こそあれ

同じ日に、世界中の人が

同じお酒を飲む。





そんなことって

この日だけかもしれません。






難しいことは放っておいて

みんなで楽しく初物を味わう。






それが、

世界中でボジョレーヌーボーが飲まれている

本当の理由かもしれません。







皆さんもぜひ

いっしょに

この日を楽しみましょう。

ホテルオークラ新潟 スターライトフレンチバル

ホテルオークラ新潟の最上階に位置する【スターライト】気軽にお楽しみいただけるフレンチバルを2017年4月にスタート。フレンチシェフが作るお手頃価格のお料理とソムリエ厳選の約20種類以上のワインをグラスでもお楽しみいただけるラウンジです。

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